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複写の種類と内容 |
コピー・貼り付けによる複写 |
ドラッグ & ドロップによる複写 |
オートフィルによる複写 |
連続データの作成 |
文字の割り付け |
複写には、概ね次の方法があります。
(1) コピー・貼り付け(コピー&ペースト)
複写範囲をコピーして複写先に貼り付ける方法です。貼り付けには、次の 2 つの方法があります。
この方法でコピーした内容は、コピーモードが解除されるまで何度でも貼り付けることができます。
(コピーモード・・・破線がギラギラ揺れている状態・・・を解除するには、「Esc」キーを押します。)
a. コピーした内容をそのまま複写先に貼り付ける。
b. 形式を選択して貼り付け(コピーした内容の一部を貼り付ける)
(2) ドラッグ & ドロップ
ドラッグ & ドロップによる複写は、複写範囲を「Ctrl」キーを押しながらドラッグして、マウスボタンを離した位置に入力する方法です。
なお、「Ctrl」キーを使用しないでドラッグしたとき、または「Shift」キーを押しながらドラッグしたときは、選択範囲が「移動」します。
下記のオートフィルと異なるのは、オートフィルではマウスが移動した範囲のセルすべてのセルにデータが複写されるのに対して、ドラッグ
&
ドロップではマウスの移動途中のセルにはデータが複写されません。
(3) オートフィル(フィル)
オートフィルは、複写範囲をドラッグしてセルにデータを複写する方法です。オートフィル(フィル)の機能には次のものがあります。
a. 同一データの連続複写。
b. 計算式の連続複写。
c. 連続データの入力。
d. ユーザー設定リストに登録されているデータの入力。
(4) 文字の割付(フィル機能)
入力済みデータを、指定したセル範囲内に収まるように分割して割り付けます。
1 つのセルに長い文字列が入力されている場合に、入力済みのセルを含むセル範囲を指定し、指定範囲内に収まるように調整して割り付けます。
下図は、セルA1からA3までのデータをセルC1からC3に複写したものです。 左図が、複写元を範囲指定した状態、右図が複写した結果です。 |
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(1) ショートカットメニューによる方法 |
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a. コピー範囲を選択します。 b. 選択範囲内で右クリックして、ショートカットメニューで「コピー(C)」をクリックします。 c. 貼り付け先の左上隅となるセル(または行・列番号)を右クリックして、ショートカットメニューで「貼り付け(P)」をクリックします。 |
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(2) キーボードによる方法 |
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a. コピー範囲を選択して「Ctrl」キーと「C」キーを同時に押す。 b. 貼り付け先の左上隅となるセル(または行・列番号)をクリックして、「Ctrl」キーと「V」キーを同時に押す。 |
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(3) ツールバーによる方法 |
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a.
コピー範囲を選択して、ツールバーの「コピー」アイコンをクリックします。 b. 貼り付け先の左上隅となるセルまたは(行・列番号)をクリックして、「貼り付け」アイコンをクリックします。 |
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図の赤丸で囲った部分の左側のボタンが「コピー」アイコン、右側のボタンが「貼り付け」アイコンです。 |
なお、上記の処理で、コピー後の貼り付け時に「Enrer」キーを押しても貼付けを行うことができます。
一度コピーしたデータは、コピーモードが解除されるまで何度でも貼り付けすることができます。
コピーモードを解除するには「Esc」キーを押します。
「形式を選択して貼り付け」は、コピーした内容の一部分の貼り付けのほか、数値、数式に行う演算の種類を選択することによりコピー元の値と、コピー先の値の演算を行うことができます。また、リストの行と列を入れ替えて複写することもできます。
種 類 | 貼り付け方法 | 複写される内容 |
---|---|---|
貼り付け | すべて(A) | コピーした内容のすべて |
数 式(F) | 数式バーに表示される数式だけ | |
値(V) | セルに表示されている文字や数値だけ | |
書 式(I) | 書式(条件付書式も含む)、罫線 | |
コメント(C) | コメントのみ | |
入力規則(N) | データの入力規則のみ | |
罫線を除くすべて(X) | 罫線を除いたすべての内容 | |
列 幅(W) | 列幅のみ | |
演 算 | 加 算(D) | 複写先の値にコピー元の値を加算する |
減 算(S) | 複写先の値からコピー元の値を減算する | |
乗 算(M) | 複写先の値にコピー元の値を乗算する | |
除 算(I) | 複写先の値をコピー元の値で除算する | |
行・列を入れ替える(E) | 行と列を入れ替えて複写する | |
空白を無視する(B) | 貼り付け領域の値をコピーした選択範囲の空白セルで置き換えないようにします。 | |
条件付書式だけの複写を行う場合は、条件付書式が設定されている
1
つ以上のセルを含めて、書式をコピーするセル範囲を選択します。次にメニューの「書式(O)」、「条件付書式」をクリックし、「OK」 をクリックします。 「貼り付け」で、「すべて」と「罫線を除くすべて」を選択したときは、「リンク貼り付け(L)」ボタンをクリックすることによりコピー元とリンクして複写(セル参照を入力)することができます。 |
形式を選択して貼り付けを行うときは、次の手順で行います。 |
a. コピー範囲を選択します。 b. 選択範囲内で右クリックして、ショートカットメニューで「コピー(C)」をクリックします。 c. 貼り付け先の左上隅となるセル(または行・列番号)を右クリックして、ショートカットメニューで「形式を選択して貼り付け(S)」をクリックします。 d. 指定完了後、「OK」ボタンをクリックします。 |
下図は、「形式を選択して貼り付け」ダイアログボックスです。「貼り付け」、「演算」の項目を選択するときは、オプションボタンをオンにします。 「行・列を入れ替える(E)」、「空白を無視する(B)」を選択するときは、チェックボックスをオンにします。 |
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下図は、行と列を入れ替えて複写した結果です。 |
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下図は、各行ごとに演算(内容は、演算方法のとおり)による貼り付けによって、DATA1欄をDATA2欄に複写した結果です。 |
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左図は、シート見出しを右クリックしたときに表示される「シートの移動またはコピー」ダイアログボックスです。 「移動先ブック名(T)」・・・ボックスには現在アクティブなブック名が表示されています。ボックス右端の▼ボタンをクリックすると開かれているブック名一覧が表示されます。 「挿入先(B)」・・・移動先ブック名(T)」で選択されたブックのシート名一覧が表示されます。 選択したシート名の前が挿入(複写)位置となります。 「コピーを作成する(C)」・・・シートをコピーするときは、左端のチェックボックスをオンにします。 |
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オートフィルは、セルの右下隅にマウスポインタを合わせて左上図の○で囲った部分のマークが表示されたら、クリックしたまま右または下方向にマウスを移動させます。 上図の例では、元データは「1月」ですが、オートフィルしたことにより月の数値が変化しています。オートフィル機能を利用すると同じデータを複写する以外に、データを自動的に変化させて複写することもできます。 |
2 オートフィルで出来ること |
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複写対象 | 複 写 の 内 容 |
---|---|
文字列・数値 | 同一文字列・数値の連続複写、 |
計算式 | セル参照を自動調整して複写 |
連続データ | 数値、日付を一定数値分加算または減算して入力 |
ユーザー設定リスト | ユーザー設定リストに登録されている文字列を登録順に入力 |
3 オートフィルの方法による複写結果の相違 |
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オートフィルを実行するときに、そのままドラッグをしたときと、「Ctrl」キーを押しながらドラッグしたときでは、次のように複写結果が異なります。 | ||
コピー元データ | そのままドラッグ | 「Ctrl」キーを押してドラッグ |
---|---|---|
文字列 | データ内容は変化しない | データ内容は変化しない |
数値入り文字列(算用数字) | 最後にある数値を1ずつ加算 | データ内容は変化しない |
数値入り文字列(漢字) | データ内容は変化しない | データ内容は変化しない |
数値 | データ内容は変化しない | 元の数値に1ずつ加算 |
計算式(相対参照) | セル番地を自動調整 | セル番地を自動調整 |
計算式(絶対参照) | 計算式の内容は変化しない | 計算式の内容は変化しない |
日 付 | 日付の「日」を1日分加算。 | データ内容は変化しない |
ユーザー設定リストデータ | リストに登録された順番に入力 | データ内容は変化しない |
なお、数値が加算される項目は、右または下方向にドラッグしたときは、1ずつ加算されますが、左または上方向にドラックすると数値が
0
になるまで減算となります。ただし、そのままドラッグし続けると再び
1 ずつ加算します。 下図は、上記の内容を実例で示したものです。 |
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ダイアログボックスの各項目の意味は、次のとおりです。 | |
範 囲(連続データの作成方向を指定します。) | |
行(R) | 行(右)方向に連続データを作成します。 |
列(C) | 列(下)方向に連続データを作成します。 |
種 類(計算の方法を指定します。) | |
加算(L) | 前のセルのデータに増分値で指定された値を加算した値を複写します。 |
乗算(G) | 前のセルのデータに増分値で指定された値を乗算した値を複写します。 |
日付(D) | 日付の連続データの内容は「増加単位」で指定します。 |
オートフィル(F) | 増分値の指定はできません。文字列や計算式の複写などに利用します。 |
増加単位(「種類」で日付を選択したときだけ指定できます。) | |
日(A) | 前のセルの日付に増分値で指定された日を加算した値を複写します。 |
週日(W) | 前のセルの日付に増分値で指定された日を加算した値を複写します。 ただし、土曜日、日曜日に当たる日は除外されます。 |
月(M) | 前のセルの日付に増分値で指定された月を加算した値を複写します。 |
年(Y) | 前のセルの日付に増分値で指定された年を加算した値を複写します。 |
増分値(S) | 増加させる値を指定します。(既定値は 1 ) |
停止値(O) | 連続データの最後の値(最大値)を指定します。 |
データ予測(T) | 入力済みのデータに対して、「加算(L)」がオンの場合には「直線」、「乗算(G)がオンの場合には「指数曲線」で増加傾向の連続データを作成します。 |
下図は、フィル機能による複写結果です。各列項目名の下の黄色のセルが初期値です。 「範囲」は「列」、「増分値」は「乗算」が 2 、その他の項目は 1 で指定。「停止値」は省略。 オートフィル欄の計算式は、「'」を付けて表示させてあります。 |
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3. マウスの右ボタンを離すと、ショートカットメニューが表示されます。
ショートカットメニューの表示内容は、初期値に数値を選択したときと日付を選択したときでは異なります。
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1 つの数値の初期値を選択(a) | 2 つの数値の初期値を選択(b) | 日付の初期値を選択(c) |
ショートカットメニューの意味 | |
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項 目 | 内 容 |
セルのコピー(C) | 値をそのまま複写 |
連続データ(S) | 前のデータに 1 を加算して複写 |
書式のコピー(フィル)(F) | 書式のみ複写 |
値のコピー(フィル)(V) | 数値はそのまま。日付は前のデータに 1 を加算して複写 |
連続データ(日単位)(D) | 前の日付に日を1 日加算して複写 |
連続データ(週日単位)(W) | 前の日付に日を1 日加算して複写(土曜日・日曜日を除く) |
連続データ(月単位)(M) | 前の日付に月を1 月加算して複写 |
連続データ(年単位)(Y) | 前の日付に年を1 年加算して複写 |
連続データ(加算)(L) | 初期値の最初と次の値の差を加算して複写(bの時だけ表示) |
連続データ(乗算)(G) | 初期値の最初と次の値の倍率を乗算して複写(bの時だけ表示) |
連続データ(E) | フィルの「連続データ」ダイアログボックスを表示。フィルと同じ処理 |
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たとえば、セルA1に 初期値 「1」 を入力し、
増分値 2 を加えた 「3」 をセルA2に入力してから、セルA1:A2を選択後、フィルハンドルをドラッグします。
この処理によって作成される連続データは、1,3,5,7・・・ というように、増分値(セルA1とセルA2の値の差)を前のセルの値に加えた結果となります。
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なお、隣接列で左右のセルが共に空白セルとなっている場合は、最初空白行の前までしかデータが入力されませんので注意が必要です。
また、増分値を指定して連続データを作成する場合は、上記
4 と同じように初期値 1 と初期値 2 を予め入力し、初期値 1
と初期値 2
のセル範囲を選択してから右下隅にマウスポインタを置いて、マウスポインタの形が「+」に変わったところでダブルクリックします。
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